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岩見信吾ウェブログ/イワメディア:岩手盛岡・三陸宮古オモッセ&ソーシャル

復興とは何なのでしょうか。

time 2015/08/27

東日本大震災から、来年3月で5年を向かえます。

5年間で期限が切れる復興交付金などのように、この節目で成果が問われる「復興」には、産業の再生、生活再建、心の安定などさまざまな形があるかと思います。

震災・津波を乗り越え、頑張って再建をした方々が、ここに来て再び、様々な決断をしています。

復興を求めてきた人々は、何を得たのか。復興とは何なのでしょうか。

とても考えさせられます。

◆岩手・陸前高田:常連客離れ、小規模スーパー閉店決意【毎日新聞】より
 岩手県陸前高田市で地域と歩んできたスーパーが東日本大震災で2度の閉店を余儀なくされた。1度目は津波で店舗が流されたあの日。2度目は、再開を決断させた常連客や従業員が店を去っていった日だった。http://mainichi.jp/select/news/20150827k0000m040150000c.html

【宮古・盛岡横断道路】(100キロ)と、東北横断自動車道釜石秋田線・釜石―花巻間(80キロ)の復興【支援】道路。

 

◆ニュースソース:内陸と沿岸をつなぐ「横軸」。

宮古盛岡横断道路(100キロ)と、東北横断自動車道釜石秋田線・釜石―花巻間(80キロ)の2路線の整備費について、これまで通り国が全額負担するか、県の一部負担を求めるか、最終調整が続いています。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150618_2

岩手日報Webニュースより

 

宮古(新里)に実家があるため、「宮古~盛岡間」だけは、早期完成を願っていますが、とても複雑です。

三陸と内陸を結ぶだけの道路なので、「東日本大震災とは関係がない」と地元以外の方に思われても仕方がないです。

この道路以外にも、地元負担が求められてきます。

復興交付金「効果促進事業」と言われるものです。

例えば、復興公営住宅への下水道整備とかもろもろ…。

内陸とかで開催されている「復興」と付く表題のものとか…。

私がみなさんの前でお話するときに言ってますが…

「国が全額負担」するのか「岩手県も一部負担」するのか。

簡単にいえば、「国=国民が負担」、「岩手県=岩手県民が負担」するということです。

負担してくれる「分母」が少なくなると、負担する「金額=借金」もどっと増える。

生産人口もどっと減ってくるのに、ん・・・。

みんなで「しっかり考えていこうよ」という話です。

人口を増やすも何も、現状維持すら難しいのですから。定住促進もしかり。

さぁ、みなさんはどう考えますか?

これって、本当に必要?必要ではない?という選択のタイミングなのですよ。

仮に、必要が無いです!と…

岩手県(役所)が判断しても、他の「被災県・被災県民」から反発を食らう。

市町村(役所)が判断しても、他の「被災市町村・被災市町村民」から反発を食らう。

分かってはいても、一番に手を挙げれないのが現実ですよね。

こういうものこそ、阪神・淡路大震災を教訓にしてほしい。

「いわてNPOセンター」の事や「大雪りばぁねっと。」の事も、根っこなところを解決しないと、また同じことを繰り返すと思う。

「当事の職員は、もう退職」しており…となりそうだけど。
当然のように良いご身分なお仕事に天下りしているし、現役の人もいるし。なんだかな。

 

<山田NPO横領>有識者が県の対応批判【河北新報】

岩手県山田町から緊急雇用創出事業を受託したNPO法人「大雪りばぁねっと。」(北海道旭川市、破産手続き中)の業務上横領事件に関連し、岩手県は17日、昨年3月にまとめた内部検証報告書に関して依頼した外部有識者の所見を発表した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150218_33002.html

 

しかし、一連の事件に関する報道の見出しのことなのですが…

いつも言うけど「山田のNPO」ではなく、県外「北海道旭川市のNPO」です。

「NPOが横領」したのではなく、「1つのNPO法人が横領」したのです。

例えば、「株式会社が横領すれば【社名が】」出ますよね~

なぜ、「NPO法人は【NPOが】」と出るのでしょうか?

メディアの皆さんどうにかなりませんでしょうか。

県民・市民に対して、【誤解を招くことなく、わかりやすく伝える】のがメディアの役割だし、仕事だと思います。

見出しは大事だけど…いい方法ないですかね。

某国鉄の人と「上下分離だの、国費だの」な話になった。

事実上、赤なのに「黒だ!黒だ!!」と言っている?!言わされている?!方々が、とても可愛そうだと思うってさ…。

私も思う。本当に。

「黒だ!」の部分が「赤」になるのは、時間の問題で…地域住民負担も増えるのが目に見えているのにな。

ほんと、どうするんだべね。

そうなったとき、土下座とか訂正発表とかすんだべが。

そして、赤の部分を永遠に払ってくれるんだろうか? 「正直言い過ぎだ」といわれるけど…とても謎である。

岩手県では、東日本大震災・津波以後この3年半で、人口が「4万1,474人」減りました。

様々な意見もありますが、なんでも「費用対効果」と言われる世の中です。

・岩手県内に建設される防潮堤の建設費は、約2,700億円。

(耐用年数は、約60~70年)

・三陸鉄道の復旧費用は、約90億円。

・JR山田線の復旧にかかる費用は、約200億円。

これって、全て「国が負担」してくれるんですよね!

「国が負担する」=「国民全体がその費用を出し合う」ということですよね。

誰が、いつまでに払うのだろうか??

被災三県・・・岩手の闇だな。

◆被災3県の人口 14万人余減少 【NHK ニュース】より

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県では、この3年半で人口が14万人余り減少し、復興を進めるうえでの課題の一つとなっています。岩手、宮城、福島の各県の集計を基にNHKが震災前の平成23年3月1日とことし8月1日時点の人口を比べたところ、3県で合わせて14万7377人減少しています。このうち、減少の幅が最も大きいのは福島県で、3年半で8万6799人減ったほか、岩手県で4万1474人、宮城県で1万9104人、それぞれ減りました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140910/k10014480741000.html

【NPO横領事件】という見出しは、どうかと思う。
ある「ひとつのNPO法人」が「横領した」のであって、「NPO全体」が「横領したのではない」のですよ。

例えば、【株式会社横領事件】だとすると、一般の方は、「ある株式会社」が「横領」したのだな。 と思いますよね。
しかし、「NPO」となると違うのです。
「NPO(全体)」が「横領」したとなるのが圧倒的多数です。

私の親戚・家族もね(;´Д`) (きちんと説明しました。真相までを十分に…) 「NPO法人」は、正式には「特定非営利活動法人」という法人格です。
「NPO」は、広い意味だと「非営利団体」(社協・) 狭い意味だと「非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体」 もっと狭い意味だと「法人格を持つNPO」(NPO法人、特定非営利活動法人)となります。
あ… また、「NPOセンター事件」あの時のように不利益を被る、またいちいち説明をしなければならない。
行政の方もそう勘違いしている人もいるから残念なんですよね。
情報を開示していない、説明をしっかりできないNPOも悪いと思いますが、 そこを私の仕事だと思っています。

中身をしっかり理解できない人は、ひとつの見出しで解釈しようとします。
わからない人に誤解を与えることは、止めてほしいです。
本当に、ある意味申し訳ないと思いますが、そういう方が多数です。
「分かりやすく、誤解を与えない言葉遣いを選択する」 そこをマスメディアには、配慮をお願いしたい。

見出しは、とっても大事なんですよね。 でもね…でもねです。
あ…NPO法人、特定非営利活動法人という法人格の名称がダメなのかな? いっそのこと【特定市民活動法人】にしますか?!w
でも「特定」というのがな??「指定」というのもね…なんか違う気がする。

仕事柄、いろんな方から、いろんな話を聞くわけで・・・
良し悪し、半々ずつでしょうか?

後は、レクチャーがすごく多いんです。
これって、どういうこと?これは結局、どうなるの? この意味は?? 内部の方や外部の関係機関から…すごく時間が取られるんですよね。 メールとか電話とか。 この件は、申し訳ないが、自分は「それで?!」ってなった。 第三者の意見を聞きたいと言われても、外部公開するならまだしも、内部運用だとしたら 何処がどうなっているかも分かりかねますので…。

復興支援団体をDB化 釜石のNPO法人、1800を収録【岩手日報】
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140509_6 (2014/05/09)

「内部のデータベースを作りました!企業と組んで!!って」というのをプレスするってどういうこと?って思ったし、某企業さんと組んだということがいいことでしょうけど、どこもやっていることですよね。 某企業の仕組みをどこも採用している(パッケージは別として)と思えばね…。
レベルの低いことで、こういう感じで出すというのは、みなさまにお恥ずかしい話。
まぁ、NPOはこんなレベルなんですよ。所詮…。
まだ、この方がセンスが良いと思う。
内閣府のNPO法人データベース。

いつもこういうことを言っているから、爪弾きされるのだろうけど。
でも、思ったことを言っているだけです。
それを理解してくれるかは、各々です。

「いわて連携復興センター」は、時限で清算したほうがいい。
被災地・被災者・現地の団体がバカを見る。

非営利セクターに足を踏み入れ?!(所属して)、11年目。

今現在も、所属や住まいも変わりましたが、同じような仕事・活動をしているのです…。

「あそこの団体は、なんか怪しいっけ!」と聞こえてくると、ちょっと調べざるを得ないですよね。 いろいろ公開されているわけですし、公開しなければならない義務ですから。

せっかく、公的な機関に所属している訳なので、そういう怪しいところには「監視・監督」まではいかなくても、「注意・喚起」とかできないのかな?って思うようになってきました。 行政機関・所轄庁と連携をしてという意味です。

今のセクションをそういう立場まで持って行ければ…と考えています。 自分ももっと力を付けなければなりませんが。 「火のないところに煙は立たぬ」ということわざもあるわけで… 軌道修正ができる。ブレーキが効くうちに、どうにかした方がいいと思う。

だから、某いわてNPOセンターとか某大雪りばぁねっと。のようなことを繰り返さないためにも、 こういう機関があった方がいい。

プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo

岩見 信吾 / IWAMI Shingo

NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー: @IwaminTV / @iwateNPO / @IwateNow / @aiinaNPO 元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]

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