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岩見信吾ウェブログ/イワメディア:岩手盛岡・三陸宮古オモッセ&ソーシャル

岩手県 盛岡・北上川左岸側開運橋袂エリア再整備デザインコンペの【企画書】を勝手に書いてみた。

time 2025/09/11

盛岡市「(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略に関する市民フォーラム」[2025年8月23日(土)13時00分~15時30分/盛岡劇場メインホール]にて、大々的な宣伝があった【盛岡・北上川左岸側開運橋袂エリア再整備デザインコンペ】

たいへん前のめり的に!?興味があったものの、応募者のエントリー方法が分からないし、見学会への参加も出来なかったし、応募者としての資格が、私ごときな下級層盛岡市民には無いようなので、【勝手に企画書を書いてみた】ものです。

■盛岡・北上川左岸側開運橋袂エリア再整備デザインコンペ – コンテスト 公募 コンペ の【登竜門】
滔々と流れる北上川にかかる開運橋と、その奥に望む壮大な岩手山は、岩手の県都・盛岡の中心市街地を「象徴する風景」として、昔から親しまれてきました。
盛岡の中心市街地の一つのゲートウェイといえる開運橋袂・北上川左岸側エリアの場所性と価値を高めるため、民間によるエリア再整備を実施します。
その前段階として、脈々と受け継がれてきた「もりおからしさ」に加え、これからの時代を牽引するような「あたらしさ」を兼ね備えた機能や意匠に関する提案を、コンペ形式で広く募集します。ぜひ、ふるってご参加ください。

締切:2025年09月26日 (金) エントリー締切
※作品提出は10月31日まで

主催:岩手自動車販売株式会社(再開発事業主体)
運営事務局:株式会社内丸座(盛岡の民間まちづくり会社)

企画書:開運橋たもと【開運】再開発プロジェクト

記載日:2025年9月11日 記載者:岩見信吾

1. プロジェクト名:盛岡・交通と文化の拠点「開運の杜(もり)」

キャッチコピー:開運橋のたもとから、県都・盛岡の未来を照らす
~ひと、もの、歴史・文化が出会う、開運の杜

2. 設計趣旨(コンセプト)

本計画は、岩手県、県都・盛岡市の玄関口であり、北上川と岩手山そして開運橋が織りなす象徴的な景観を有するこの地に、新たなランドマークを創出するものである。かつてより人々の往来と物流を支え、盛岡の発展の礎となってきた「人流・物流・交通の要衝」という土地の記憶を継承し、未来へと紡ぐことを設計の根幹に据える。
目指すのは、単なる商業施設ではない。盛岡の歴史と未来を紡ぐ「交通」をテーマに、地域住民と観光客が集い、交流する多機能複合拠点「開運の杜」の創造である。施設全体を「訪れる人の未来を開く、幸運の旅の始まりの場所」、多様な交流のパワースポットと位置づけ、交通の変遷を辿るミュージアム機能、岩手・盛岡のものづくりの粋を集めた物販・体験機能、そして岩手山・北上川の雄大な自然を享受する飲食・交流機能を複合的に整備する。
これにより、盛岡駅、盛岡城跡公園、そして中心市街地・盛岡バスセンターを結ぶ結節点として、地域全体の回遊性を向上させるハブ機能を担う。「物語性」「体験価値」「持続可能性」を三つの柱とし、関わるすべての人々にとって価値の高い、県都の未来を照らす交流拠点となることを目的とする。

3. ターゲット

  • 岩手・盛岡を訪れる観光客:地域の歴史や文化を深く体験したい層。
  • 地元住民:日常的に利用できる休憩・交流スペースや、特産品を購入したい層。
  • ファミリー層:子供と一緒に学び、楽しめる空間を求める層。

4. 施設全体の機能配置とゾーニング

敷地の特性を最大限に活かし、以下の通り機能配置を行う。

  • テラス・屋上からの眺望(岩手山・北上川・開運橋): 眺望を活かし、レストランのテラス席や交流ラウンジ、屋外プロムナードを配置。開放的な景観を形成する。
  • エントランス: 盛岡駅からのメインアプローチとし、施設の顔となるエントランスを配置。来訪者の利便性を高めるサービス機能を集中させる。

【1階】ゲートウェイ & カルチャーゾーン

  • 観光情報・サービス機能(エントランスホール南側)
    • 総合インフォメーションカウンター(多言語対応の観光案内)。
    • レンタサイクル・シェアサイクル、スマートモビリティステーション。
    • コインロッカー(キャリーバッグ対応)、休憩スペース。
  • 歴史・文化体験ゾーン(中央~北側)
    • 人流・物流・交通ミュージアム
      • シンボル展示:エントランス中央に「初代開運橋の橋桁(一部実物または精巧なレプリカ)」を配置し、来訪者を奥のミュージアムへと誘う。
      • 盛岡交通ヒストリーギャラリー:盛岡の馬車、舟運、自動車、鉄道、バスなどの交通の変遷を展示。
      • 体験型コンテンツ:VR/AR技術で往時の開運橋や盛岡港の賑わいを仮想体験できるコーナーや、盛岡の交通史をインタラクティブなデジタルアートで紹介する「デジタル絵巻」を設置。
      • 物流・交通の「歴史・文化証言」シアター:岩手自動車販売関係者や地域住民のインタビュー映像を上映。
    • 開運市場 -IWATE CRAFT & PRODUCE-
      • ミュージアムからの動線上に配置し、展示で得た感動を購買意欲に繋げる。
      • 岩手県内の工芸品、地酒、お菓子、農産物などを厳選して販売。
      • テーマ物販: 「旅立ち」「門出」「縁結び」をテーマにしたギフトコーナーを設置。オリジナルの「開運菓子・おみくじ・旅のお守り、ご栄転の祈願の札」なども開発・販売する。
      • 体験型ショップ: 南部鉄器の文鎮づくり、盛岡こけしの絵付けなどが体験できるワークショップスペースを常設。

【2階】ダイニング & コミュニティゾーン
フロア全体を北上川側に配置し、すべてのエリアから川と岩手山の眺望を楽しめるレイアウトとする。

  • 開運・北上川ダイニング
    • フードホール「開運横丁」:盛岡四大麺?(冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば、ひっつみ)の食べ比べや郷土料理を手軽に楽しめる、活気あるレトロモダンな空間。地元酒造業者と連携し、開運にまつわるビールや酒・ソフトドリンクも提供。
    • レストラン「-RIVER TERRACE-」:地産地消の創作料理を提供する、記念日などにも利用できる落ち着いたレストラン。
    • テラス席:レストランとラウンジの前面に広がり、北上川を望むテラス席を最大限に活用。季節ごとにビアテラスやこたつ席などを展開する。
  • 開運リバーサイド・ラウンジ
    • 平常時は、北上川を眺めながら読書や打ち合わせ・歓談ができる居心地の良い「ワーク&ブックカフェ」として機能。
    • 可動式家具やプロジェクター、音響設備を導入し、トークショー、音楽ライブ、地酒の会、朝ヨガ、子供向けワークショップなど、多様なイベントに対応可能な多目的スペースとする。

5. デザイン方針と景観形成


「開運橋、北上川、そして岩手山が織りなす盛岡の原風景との調和」を基本方針とし、歴史的景観に貢献し、未来にわたり愛される建築を目指す。

  • 建築デザイン:
    • 建物を低層に抑制し、北上川の流れや開運橋のラインと呼応する水平基調のデザインとする。
    • 外壁や内装には、盛岡市産材を含む岩手県産の木材や、北上川の岩肌や盛岡城の石垣を想起させる石材を多用し、地域の風土と温かみを表現する。
    • 北上川に面するファサードは大きな断熱ガラス張りとし、内外の景観が一体となる開放的な空間を創出する。
  • 空間演出(五感へのアプローチ):
    • 光(夜間景観):過度な照明を避け、建物内部からの光が漏れ出すような温かみのある間接照明を主体とする。ライトアップは建物が北上川水面に映り込むことを意識し、幻想的なで温かみのある電球色にし、上品な景観を創出する。
    • 音:川のせせらぎなど自然音や、盛岡の風物の音をベースにした環境音楽を流す。
    • 香り:盛岡の森林や川をイメージしたオリジナルのアロマで心地よい空間を演出する。
    • デジタルサイネージ:イベント情報や盛岡市内の観光・交通情報をリアルタイムで発信する。
  • サイン計画:館内の案内表示には、南部鉄器や秀衡塗の技法を取り入れたデザインを採用し、施設全体の統一感を図る。多言語表記を徹底する。
  • ランドスケープ:敷地内には地域の在来種を中心に植栽し、建物と北上川の河川敷を緩やかに繋ぐ散策プロムナードを整備する。

 

6. 事業計画(利活用・運営・持続可能性)

公民連携(PPP)を視野に入れ、持続可能で発展的な運営体制を構築する。

  • 運営スキーム:
    • 盛岡市、民間事業者、地域づくり団体から成る「開運の杜 運営協議会(仮称)」を設立。
    • 指定管理者制度やPFI方式の導入を検討し、民間のノウハウを最大限に活用しつつ、公共性を担保した運営を目指す。観光案内機能など、公共性の高い部分は市からの受託事業として運営する。
  • 地域・学術連携:
    • 交通事業者連携:JR東日本、いわて銀河鉄道、バス会社と連携し、本施設のクーポン付き企画乗車券を共同開発・販売する。
    • 周辺エリア連携「開運の杜」を起点とした「盛岡まちなか周遊ルート」を連携・構築し、近隣ホテルや旅館・観光施設とも提携する。
    • 学術連携:地域の大学・専門学校、高等学校等の学生に、ミュージアムの企画展やイベント運営にインターンとして参画してもらう。
  • 収益モデルの多角化:
    • 基本収益(テナント賃料、物販・飲食売上)に加え、以下の収益源を確保する。
      • スペースレンタル事業:「開運リバーサイド・ラウンジ」の貸出。
      • 自主企画事業:収益性の高いコンサートや有料セミナー等の開催。
      • ECサイト運営:「開運市場」で扱う商品のオンライン販売。
      • 鉄道ファンクラブ・開運会員制度の導入:地域鉄道ファンクラブ(IGR・三鉄)会員や地域住民向けに特典のあるサブスクリプションサービスを提供。

7. にぎわい創出と機能連携の手法

施設内および地域全体の回遊性と体験価値を最大化するため、各機能の有機的な連携と、年間を通じたにぎわい演出を行う。

  • 施設内連携(体験のストーリー化):
    • 「知る(ミュージアム)→触れる(ワークショップ)→味わう(ダイニング)→買う(市場)」という一連の体験を促す動線を構築し、相互利用を促進する。
  • 日常的なにぎわい演出:
    • 施設前のオープンスペースで、週末に地元の農産物やクラフト作品を販売する「開運リバーサイドマルシェ」を定期開催する。
    • ラウンジ等で地元アーティストによる生演奏を定期的に実施する。
  • 戦略的なイベント展開:
    • 季節イベント:春の「お花見ダイニング」、夏の「北上川ビアテラス」、秋の「収穫祭」、冬の「イルミネーション&こたつテラス」など、四季の魅力を活かしたイベントを展開。
    • 文化連携イベント:盛岡さんさ踊り、チャグチャグ馬コ等の伝統行事と連動した企画を実施し、文化継承の拠点としての役割も担う。
    • ナイトタイムエコノミーの推進:夜間に地酒バーイベントやジャズライブ、トークショーなどを開催し、夜の滞在時間を延伸させる。

8. まとめ

本プロジェクトは、単なる「点」としての施設開発ではなく、盛岡駅、開運橋、盛岡城跡公園、盛岡バスセンターといった周辺の「点」を結びつけ、地域全体の回遊性を高める「ハブ」としての役割を担う。
「物語性」「体験価値」「持続可能性」を三つの柱とし、行政、地域住民、観光客、そして事業者にとって価値の高い、岩手県の玄関・県都「盛岡」の新たなランドマークを創造する。

(以上)

【免責事項】
岩手自動車販売・内丸座・マチビトキタルのみなさん、煮るなり焼くなり放置するなり、ご自由にどうぞ。
良い箇所があれば主催者へ帰属しますので、前のめり的に採用ください。
岩見信吾

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ご報告です。パブリックコメントを提出しました。
どのように評価をされ、コメントが付くか楽しみです。

(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について【盛岡市役所 公式ホームページ】

意見募集は終了(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について意見を募集します
盛岡市の中心市街地においては、戦後から高度経済成長期にかけて形成された都市インフラが更新時期を迎えている中、都市機能と盛岡の特徴を活かす土地利用を両立して街の魅力を高めていく必要があるため、市では行政と民間が連携して中心市街地の将来ビジョンを考えていくうえでの土台となる「デザイン戦略」の作成を進め、その案をまとめたことから意見の募集を行うものです。

ご意見の募集期間:令和7年7月30日(水曜日)から 8月31日(日曜日)まで
ただし、持参の場合は令和7年8月29日(金曜日)17時締切

【提出したパブリックコメント】
2025年8月10日提出
(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について
盛岡市長 (宛て)

この度は、「盛岡市中心市街地デザイン戦略」の策定にご尽力いただき、誠にありがとうございます。

盛岡市内丸地区住人の一人として、盛岡の未来をより豊かにする本戦略にとても大きな期待を寄せております。

戦略案を拝見し、中心市街地全体の質の向上を目指す素晴らしい内容であると感じました。

その上で、本戦略が真に市民のものとなり、実効性を伴って未来へ継承されるために、計画の「内容」と「策定プロセス」の両面から、数点提案がございます。

【意見の主旨】
1.各モデル地区が持つ唯一無二の個性を、より一層活かす計画内容とすること。

2.市民との丁寧な対話を重ね、十分に理解と共感を得られる策定プロセスとすること。

【理由と課題認識】
盛岡の本当の魅力は、紺屋町・鉈屋町の歴史的な風情、内丸の城下町としての風格、大通・菜園の賑わいといった、地区ごとの多様性にあります。

しかし現在の戦略案では、これらの個性が「盛岡らしさ」として、どの地区も同じであるように平均的かつ、抽象的に扱われているように感じられます。

加えて、より大きな懸念として、この重要な戦略の策定プロセスそのものに課題があるように見受けられます。

市民にとっての「分かりにくさ」
本戦略は専門的な内容も多く、行政が「何を目指し、何をしようとしているのか」という全体像や目的が、市民に十分に伝わり切れないと感じました。

魅力的な未来図が描かれているはずなのに、そのワクワクするような感覚や市民が誇れる盛岡のアイデンティティが共有できていないのは、非常にもったいないと感じます。

計画策定の「性急さ」
特にモデル地区のプラン策定が、地域の歴史や文化、住民の暮らしという非常にデリケートな要素を扱うにもかかわらず、一部の関係者へ聞き取りやけして十分とは言えない現地調査で拙速に進められている印象を受けてとれます。

丁寧な合意形成のプロセスを十分に経ないままでは、たとえ優れた計画や見栄えであっても、市民からは「一方的に決められた」「乱暴な進め方だ」と受け取られかねません。

まちづくりは「何を創るか」と同じくらい、「どう創るか」が重要です。

丁寧な対話と合意形成こそが、計画の実効性を高め、市民に真に愛される街並みをつくる土台となると確信しております。

つきましては、これらの課題を乗り越え、より良い戦略とするために、以下の点を具体的に提案いたします。

【具体的な提案】
1. 丁寧な対話と「見える化」によるプロセス改善
まず何よりも、策定委託事業者(コンサルタント)と市民との対話の機会を増やし、計画内容の「見える化」を徹底することを提案します。

提案: 計画の意図や内容を、専門用語を避けて図やイラストを多用したパンフレットやウェブサイトで解説する。また、結論を報告する説明会だけでなく、市民が気軽に意見を言える双方向のワークショップや座談会を、各地区で繰り返し開催する。

2.地区ごとの「オーダーメイド」なデザインガイドラインの策定
プロセス改善と並行し、地区の個性を最大限に活かすため、中心市街地全体のルールとは別に、各地区の特性に合わせた詳細なデザインガイドラインを策定。

例: 紺屋町・鉈屋町では町家の修景を促す具体的な指針や補助制度を、大通・菜園地区では賑わいを創出する機会を創出柔軟なルールを設けるなど、メリハリのある規制・誘導を行う。

3.住民が主役となる「まち育て」の仕組みづくり
本戦略を、住民や事業者が主体的に関わり、時間をかけて「まちを育てていく」ための指針として位置づけ。

提案: 各地区の住民組織や商店街等が、自分たちのまちの魅力を向上させる活動(小規模な修景、イベント開催等)を支援する仕組みや、専門家(建築家、デザイナー等)と気軽に相談できる場を拡充する。

4.ふるさと納税も活用した「公民連携での価値創造」
歴史的建造物等の保存・活用を行政の予算だけに頼るのではなく、盛岡を愛する全国のファンを巻き込んだ「公民連携」で進める視点を盛り込む。

提案: 使途を明確にしたガバメントクラウドファンディング(ふるさと納税制度)を活用し、「旧〇〇家の改修プロジェクト」のように、具体的な建物の保存・改修費用を全国から募る仕組みを戦略に盛り込む。
期待される効果:行政の財政負担を軽減しつつ、スピーディーな保全・活用が可能になる。全国の盛岡ファンが、直接的に盛岡のまちづくりに参加できる機会となる。「自分たちが支援した建物」という意識が、新たな関係人口の創出につながる。

【結び】
本戦略が、内容の深化はもちろんのこと、策定プロセスにおいても市民の信頼を得て、誰もが「自分たちのまちの未来計画だ」と誇りを持てるものになることを心から願っております。

絵に描いた餅ではなく、今後の丁寧な対話と、より良い戦略への昇華を強く期待しております。
岩見信吾

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長きにわたり、私はこの愛する三陸沿岸・岩手県の地で、声なき声に耳を澄まし、誰かの「助けて」に手を差し伸べるNPOの支援活動をライフワークとしてきました。

学生時代から24年以上、決して短くない歳月です。

そして、あの未曾有の悲劇、東日本大震災・津波の災害からの道のりを、仲間たちと手を取り合い、涙と汗にまみれて歩んできた日々。

盛岡に移り住み、岩手県NPO活動交流センター副センター長として、その職責の重みを噛み締めた9年間

これらは、私の人生の大きな一部であり、揺るぎない誇りです。

しかし、その一つひとつ丁寧に積み上げてきた誇りのレンガを、人物達は土足で踏みつけ、粉々に砕き、いとも簡単に「私を無かった事、そして居なかった人」にしました。

実績を乗っ取り手柄を泥棒し、しかも数年でめちゃくちゃにして投げ出すという人物も居ました。

また、私一人のことであれば、まだ歯を食いしばって耐えられたかもしれません。

ですが、断じて許せない一線があります。

その人物は、あろうことか、私たちが共に支え合ってきたハンディキャップのある仲間を、大勢の人がいる公の場で嘲笑し、尊厳を踏みにじったのです。

弱い立場の人を守り、その声にこそ耳を傾けるのが、人の上に立つ者の務めではないのでしょうか。それを一笑に付し、見世物にする。その光景は、私の脳裏に焼き付いて離れません。

何度、表面的な謝罪の言葉を並べられようとも、私の心に刻まれた怒りと悲しみの傷は、未来永劫癒えることはありません。これは、個人的な恨みなどという陳腐な言葉で片付けられる問題ではないのです。

人としての「品格」の問題です。

今、その人物は、輝かしい未来を語り、市長の座に手を伸ばしています。

私は問いたい。

私の24年を、仲間の尊厳を、そして震災から立ち上がろうとする人々の祈りを踏み台にするような人物に、私たちの街の未来を託す資格が、本当にあるのでしょうか?

そして、その候補者を「良い人そうだ」「変えてくれそうだ」というイメージだけで応援している皆さん。どうか、一度だけ立ち止まって、冷静に考えてみてください。

聞こえの良い公約の裏に隠された、その人の「本性」を。

権力のない、弱い立場の人間に向ける、その人の「本質」を。

あなたの清き一票は、誰かの人生を応援するためのものであって、誰かの尊厳を傷つけた過去を帳消しにするためのものではないはずです。

無責任な応援は、時として刃となり、誰かを深く傷つけ、街の品格そのものを貶めることに繋がりかねません。

どうか、甘い言葉の仮面に惑わされないでください。

その人が本当に信頼に値する人物なのか、その魂の奥底を見つめてください。

これは、私の抵抗であり、未来への警鐘です。

この魂の叫びが、賢明なるあなたの心に届くことを、切に願っています。

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令和7年8月23日(土)13時00分から盛岡劇場メインホールにて開催された、盛岡市「MORIOKA AGORA・デザイン戦略に関する市民フォーラム」に参加してきました。

参加してきた証として、参加アンケートと感想を盛岡市の公式ホームページへ送付しましたので、ここにも記しておきます。

■(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略の策定:盛岡市公式ホームページ

~ここから~
【感想】盛岡市役所宛て
盛岡市内丸から参加しました。しかし、残念ながら、期待していたような市民目線の活気や共感を得られる場とはならず、いくつかの点で疑問と違和感を覚えました。

心に響かなかった言葉たち
フォーラムで語られた街づくりのビジョンは、どれも抽象的で哲学的な言葉に終始していました。例えば、盛岡の人間なら誰でも「東家のカツ丼」と聞けば、あの味、あの店の情景がぱっと目に浮かぶような、そんな具体的なイメージが全く湧かなかったのです。立派な理念を語ることも大切ですが、市民一人ひとりの心に火を灯し、当事者意識を育むには、「私たちの街がこう変わるんだ」と直感的に理解できる、身近で具体的な事例が不可欠ではないでしょうか。

感じた「温度差」と「違和感」
さらに気になったのは、登壇者の方々の言葉が、まるでコンサルタントの営業トークのように聞こえてしまったことです。地域に根を下ろし、日々汗を流しているわけではない方々が、あたかも自分たちの手柄のように成功事例の表面だけをなぞって語る姿に、正直なところ強い違和感を覚えました。
参加者への配慮や、共に未来を創っていこうというメッセージも希薄で、ステージと会場の間には埋めがたい温度差が広がっていました。これでは、参加者にとって有益な学びや発見があったとは言えません。

「市民の力」はどこへ?
フォーラム全体を通して感じたのは、市民の力に期待するよりも、大企業の資本力や財力に頼りたいという空気感でした。「一体、何のために私たちは今日ここに呼ばれたのだろうか」という疑問が頭をよぎりました。市民を主役とする街づくりであるはずが、いつの間にか市民が「お客様」になってしまっているような、そんな寂しさを感じました。
街にはそれぞれ、歴史や文化、人々の気質といった独自の性質があります。街づくりも同様に、行政のお金で進めるのか、民間主導でやるのか、あるいは地域のお祭りのように皆で盛り上げるのか、その原資や手法は、その街に合わせて丁寧に「カスタム」されるべきだと、改めて強く感じた次第です。

自分にできることを今まで通り最大限に、活動している地域で活かしていこうと考えています。
新たな出会い、発見を求めて。
ありがとうございました。

~ここまで~

■モヤモヤから1晩明け、自分のフェイスブックに投稿した記事と感想

~ここから~

街に住んできた人達、街に入り街づくりを丁寧にしてきた人に対して、アゴラではなく、アグラをかいている感がありました。
抽象的哲学のデザインを、ふんわりやんわりどこから見ても綺麗に落とし込まれても、一般市民はどう考えて行動すれば良いかが分かりません。
税金をかけて、たたき台を作らなければならないのでしょうけれど、今までやってきたヒト・モノ・コトが無かったことになっていて、とても乱暴過ぎると感じています。
更地になってしまったわけではないですよね?と。
地域に意識を持って住んだり通ったり、一緒に働いたことの無い街づくり会社、コンサルタント会社、デザイン会社だからこそ、成せる技なのでしょう。
上澄だけを頂戴して、さぞかし美味しいでしょうね。
こりゃ失敬 m(_ _)m

~ここまで~

また、盛岡市のパブリックコメントにも送付していますので、どう取りまとめられるか注目しています。
盛岡市の担当室課、ご査収いただければ幸いです。

盛岡市民のみなさんも積極的に、パブリックコメントを盛岡市役所に寄せてみましょう!!

(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について意見を募集します【盛岡市】

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地域活動を応援したい、志ある地方議員の皆さん。近年、NPO団体や地域団体が活動資金を集める手段としてクラウドファンディング(クラファン)を活用するケースが増えていますね。
地域を良くしようと頑張る団体を、議員として応援したい気持ちは当然のことだと思います。

しかし、地方議員という立場上、その応援方法によっては「公職選挙法(公選法)」に抵触してしまうリスクがあることをご存知でしょうか?

今回は、NPO団体等のクラファンを応援する際に特に注意が必要な「応援メッセージ」と「議員自身による寄付」について、分かりやすく解説します。

1. 応援メッセージを送る場合の注意点

「頑張ってください!」「素晴らしい活動ですね!」そんな応援メッセージを送りたい場面。
これ自体が即座に違法となる可能性は低いですが、注意すべき点があります。

  • メッセージの内容:
    • OKライン: NPOの活動内容や理念への賛意、成功を願う一般的な激励メッセージ。
    • 注意ライン: 「皆さん、ぜひこのクラファンにご協力(寄付)をお願いします!」といった直接的な寄付の呼びかけ
      これは公選法で禁止されている「寄附の勧誘・要求」とみなされるリスクがあります。
    • 注意ライン: 自身の議員としての立場を過度に強調し、見返りを期待させるような表現。
  • メッセージの伝え方:
    • 推奨: NPO側からの依頼に基づき、NPOが運営するクラファンページやSNS等で、他の応援者と並列して紹介される形。
    • 注意: 議員自身のウェブサイトやSNSで大々的に取り上げ、自身の政治活動の一環として「私が応援するこのプロジェクトに寄付を!」と強く呼びかける形。
  • 関連法規: 公職選挙法 第199条の5(寄附の勧誘、要求等の禁止)など

ポイント: 純粋な活動へのエールにとどめ、議員自身の立場を利用した「寄付集め」と見られないように配慮しましょう。

2. 議員自身が寄付をする場合の注意点【重要】

応援の気持ちを行動で示したい、と議員自身がクラファンに寄付を考える場合もあるかもしれません。
しかし、ここには非常に明確な法的制限があります。

  • 原則禁止: 公職選挙法 第199条の2により、政治家(地方議員含む)は、自分の選挙区内にある者に対して寄付をすることが原則として禁止されています。
    • これは、金銭や物品による利益供与を通じて、有権者の歓心を買ったり、票を集めたりする行為を防ぐための非常に厳しいルールです。
    • 例外は、親族への寄付や、自身が所属する政党等への寄付など、ごく限定的です。
  • クラファンへの寄付:
    • NG: 応援したいNPOが議員自身の選挙区内に主たる事務所を置いていたり、主な活動地域が選挙区内であったりする場合、そのNPOのクラファンへ議員個人が寄付をすることは、この禁止規定に抵触する可能性が極めて高いです。
      たとえ少額であっても、原則としてできません。
    • グレーゾーン?: NPOが明らかに選挙区外の団体であれば、形式的には禁止規定の直接の対象外となる可能性はあります。
      しかし、「選挙区内の有権者への利益誘導につながるのでは?」と疑念を持たれる可能性はゼロではありません。
      安易な判断は禁物です。
    • リターン型クラファン: リターン(返礼品)がある場合でも、その対価が実態に見合わない場合などは、実質的な寄付とみなされる可能性も考慮すべきです。
  • 関連法規: 公職選挙法 第199条の2(公職の候補者等の寄附の禁止)

最重要ポイント: 選挙区内の団体や個人への寄付は、原則NG! クラファンも例外ではありません。

まとめ:迷ったら必ず確認を!

NPO等の地域活動を応援したいという議員の気持ちは尊いものです。しかし、その方法が公職選挙法に抵触しないよう、細心の注意が必要です。

  • 応援メッセージ: 直接的な寄付の呼びかけは避け、一般的なエールにとどめる。
  • 議員自身の寄付: 選挙区内の団体への寄付は原則禁止。クラファンも対象。

これらのルールは、時に「杓子定規だ」と感じるかもしれません。しかし、公正な選挙と政治活動を担保するための重要な決まりです。

「これくらいなら大丈夫だろう」「他の人もやっているから」といった自己判断は危険です。少しでも疑問や不安を感じたら、行動する前に必ずご自身の選挙を管轄する選挙管理委員会や法律の専門家(弁護士など)に確認するようにしてください。

正しい知識を持って、クリーンな形で地域活動を応援していきましょう!


免責事項: この記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の状況に対する法的アドバイスではありません。
個別のケースについては、必ず専門家にご相談ください。

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「この団体、応援したい!」そう思った時、私たちは銀行口座から、あるいはクレジットカードを通して、温かい気持ちとともに寄付を送ります。
その瞬間、銀行やカード会社から「同じような活動をしている団体がありますよ!」なんて連絡が来ることは、今のところありません。

しかし、クラウドファンディングのサイトや、社会的な訴えへの署名を集めるプラットフォームはどうでしょうか?

あなたが過去に行った寄付や署名という行為。
それらはデータとして蓄積され、分析され、そして、あなたへのおすすめ情報として提示されることがあります。
一見便利なこの仕組みの裏側には、少し立ち止まって考えるべき側面が潜んでいます。

なぜなら、あなたの善意の行動から得られたデータの集合体は、「こういう対象に、こういう言葉を使えば、もっと寄付や署名が集まる」というノウハウを生み出す可能性があります。
そして、そのノウハウを有償で提供するビジネスが成り立つ、ということです。

もし、私たちがそうしたマーケティング支援サービスを利用する団体を通して寄付や署名をするのだとしたら、それは純粋な応援という気持ちと、何が違うのでしょうか?

「応援」と「購入」のあいまいな境界線

考え方が古いと言われるかもしれませんが、私は「個人情報のオーナーシップは本人にある」という原則を大切にしたいと考えています。自分の大切な情報が、知らないうちに誰かのビジネスの糧となり、その結果として、本来の応援したい気持ちとは少しずれた形で消費されていく。
そんな状況に、拭いきれない違和感を覚えるのです。

もちろん、効率的に支援を広げるためのマーケティングの必要性は理解できます。
しかし、その過程で、寄付や署名という行為が、まるで「商品」のように扱われてしまうことに、複雑な思いを抱く人もいるのではないでしょうか。

 

公益性を謳うなら、透明性を

クラウドファンディング事業者や署名サイトが、その活動の意義や社会貢献性を声高に語るのであれば、なおさら、データの取り扱いやビジネスモデルについても、 透明性を高めていただきたい。

マーケティング支援・代行事業者として、正々堂々とビジネスを展開することは全く問題ありません。
むしろ、専門的な知識や技術で、本当に必要としている団体をサポートすることは、社会にとっても有益でしょう。

大切なのは、団体自身が、そうしたサービスの仕組みを正確に理解し、自分たちの活動にとって何が重要なのかを見極めること。
そして、支援者である私たちも、その情報をしっかりと把握できることです。

 

私たちが本当に応援したいもの

結局のところ、私たちが応援したいのは、透明性があり、私たちの気持ちを尊重してくれる団体や企業なのではないでしょうか。
個人情報の扱いに真摯に向き合い、「応援したい」という純粋な気持ちを大切にしてくれる。
そんな姿勢こそが、長期的な信頼関係を築き、真の共感を広げていく力になるはずです。

今回の問いかけは、テクノロジーが進化し、データが大きな価値を持つ現代において、「応援」という行為の本質を改めて見つめ直す良い機会なのかもしれません。

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「目の前で溺れている人を救うには、まず自分が泳げなければならない。これは、ごく当たり前の理屈だ。では、より多くの人々を『支援』するという名の下に行われる活動においてはどうだろうか?直接的なサポートをする力も、相手の痛みに共感する姿勢もないまま、『全体を支援する』と声高に叫ぶ存在。その矛盾に、私たちはもっと敏感になるべきではないだろうか?今回は、そんな『名ばかりの支援』が蔓延る背景にある、根深い問題に迫りたい。」

直接的な支援をする力も、相手に寄り添う姿勢もない人が、集団や全体を対象とした包括的な支援を掲げるのは、確かに矛盾しています。まるで、泳げない人がライフセーバーを名乗るようなものです。

なぜ、そのおかしさがもっと指摘されないのか、そして、なぜ当の本人がその矛盾に気づかないのか、いくつかの理由が考えられます。

 

周囲が指摘しない理由:

  • 遠慮や忖度: 特に組織内や関係の深い間柄では、直接的な批判を避け、波風を立てたくないという心理が働くことがあります。
    「まあ、口だけ番長だよね」と陰で言われるだけで、表立っては注意されないのです。
  • 建前や体裁: 「支援」という言葉は聞こえが良く、社会的な意義も認められやすいため、実質が伴わなくても、それを掲げることにメリットを感じる人がいます。
    周囲も、体裁を保つことを優先し、本質的な議論を避けることがあります。
  • 無関心や諦め: 「どうせ言っても変わらないだろう」という諦めや、他人の行動に深入りしたくないという無関心が、指摘をしない理由になることもあります。
  • 言葉の曖昧さ: 「中間支援」「包括的支援」といった言葉は、定義が曖昧で、具体的な行動や成果が見えにくい場合があります。
    そのため、「何かやっているつもり」に見えてしまい、批判しづらいという側面もあります。
  • 批判することへの抵抗: 人を批判することは、エネルギーも必要としますし、場合によっては反撃を受ける可能性もあります。
    そのため、面倒事を避ける心理が働くこともあります。

当の本人が自覚しない理由:

  • 自己認識の欠如: 自分の能力や姿勢を客観的に評価できていない可能性があります。
    「自分は全体を俯瞰してアドバイスできる」「情報を提供することは支援だ」と思い込んでいる場合があります。
  • 目的のわい小化: 本来の「支援」の目的である「相手の変化や課題解決」よりも、「資金や情報を提供する」という手段そのものが目的化してしまっている可能性があります。
  • 成功体験の誤認: 過去に、たまたま提供した情報や資金が何らかの成果に繋がったとしても、それが自分の直接的な支援能力や姿勢によるものだと誤解している場合があります。
  • 責任の回避: 直接的な支援は責任が伴いますが、中間支援という立場であれば、具体的な成果への責任を曖昧にすることができます。
  • 言葉の魔力: 「支援」というポジティブな言葉を使うことで、自分自身を正当化し、実際に行っていることの不足に目を向けようとしない心理が働くことがあります。
  • 学習意欲の欠如: 自分の支援方法やその成果について、客観的なフィードバックを求めたり、改善しようとしたりする姿勢がない場合、問題点に気づく機会がありません。

一般に伝わる表現で例えるなら

「料理が全くできない人が、『みんなのために食材を分けてあげるのが私の料理支援だ!』と言っているようなものです。確かに食材は手に入りますが、美味しい料理が食卓に並ぶわけではありません。
本当に必要なのは、食材を調理して美味しい料理を作る技術や、食べる人の好みを理解する気持ちです。
もし、その人が食材を配るだけで満足していて、『これでみんな助かるんだ!』と思い込んでいるなら、周りの人は『いやいや、そうじゃないんだよ…』と言いたくなるはずです。」

本当に価値のある支援とは、相手の状況を理解し、共に考え、具体的な行動を通して変化を生み出すものです。
資金や情報提供は、そのための手段の一つに過ぎません。
もし、手段が目的化し、相手の変化に繋がらないのであれば、それは単なる資源の分配であり、「支援」と呼ぶには疑問が残ります。

このおかしさに多くの人が気づき、声を上げることで、より本質的な支援のあり方が議論され、実践されるようになることを願います。

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もしあなたが何かにお金を出したり、応援したりする時、どんな人を信頼しますか?

聞こえの良いことばかり言って、売ることや宣伝することにばかり熱心な人でしょうか?それとも、地味でもコツコツと良いものを作り、本当に価値のあるサービスを提供しようと頑張っている人でしょうか? きっと後者を選ぶ人が多いはずです。
なぜなら、中身が伴わない言葉は、すぐに嘘だとバレてしまうからです。

NPOの世界も同じです。「社会を良くしたい!」と声高に叫ぶのは簡単ですが、本当に社会を変えるためには、自分たちの活動内容(事業)の質を高め、組織を強くすることが何よりも大切です。
良いものを作れない人が、社会を良くすることなんてできないでしょう?

残念ながら、私がこれまで見てきた日本のNPOの中には、「自分たちを良くしよう」という気持ちが低いと感じることがあります。
「お金を集めること」や「活動をアピールすること」ばかりに力を入れていて、肝心の”「何をするか」「どうすればもっと良くなるか」”という基本的なことを、あまり考えていないように見えるのです。

社会を本当に良くしたいなら、それはただのきれいごとでは終わりません。地道に活動の質を上げ、組織を強くし、そこで働く人を育てるという、時間と手間のかかる努力が必要です。


お金を集めたり、情報を発信したりすることは、その努力を社会に伝え、仲間を増やすための手段
です。
土台となる活動がお粗末なまま、いくら宣伝しても、それはハリボテのようなものです。

活動の質を高め、組織を成長させ、人を育てることに真剣に取り組む団体や起業家は、まるで黙々と良いものを作り続ける職人のようです。
彼らが提供する価値は本物であり、社会にしっかりと根を張り、少しずつでも確実に良い変化を生み出します。
一方、お金集めや宣伝ばかりに熱心な団体や起業家は、口の上手な応援団長のようです。
一時的に注目を集めるかもしれませんが、肝心な「応援する価値」がなければ、すぐに飽きられてしまうでしょう。

社会を変えるという難しい目標を達成するには、一時的な人気ではなく、長く続く成長が必要です。
日本のNPOが本当に社会の信頼を得て、大きな影響力を発揮するためには、「まず自分たちがもっと良くなる」という強い気持ちを持ち、活動の質を高めることに真剣に取り組む必要があるのではないでしょうか。


口先だけの理想を語るのではなく、行動で示す価値。
それこそが、私たちが本当に信頼し、応援したいと願う存在なのです。

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地方のコンセプト設計会社が、ユーザーのニーズや実際の利用シーンを十分に理解しないまま、斬新的なコンセプト設計を押し進めて失敗する事案は、いくつかの要因が複合的に絡み合って生まれます。
以下に主な理由を挙げます。


1. ユーザー理解の不足:

  • 調査不足: 予算や時間の制約から、十分なユーザー調査(アンケート、インタビュー、行動観察など)を実施できていない可能性があります。
    これにより、ターゲットユーザーの真のニーズ、潜在的な課題、日常的な利用シーンを把握できません。
  • ステレオタイプな認識: 過去の経験や限られた情報に基づいて、ユーザー像をステレオタイプに捉えてしまうことがあります。
    これにより、多様なユーザーのニーズを見落とす可能性があります。
  • クライアントの意向の優先: クライアントからの抽象的な要望や「新しいもの」「他にはないもの」という指示を鵜呑みにしてしまい、ユーザー視点が置き去りになることがあります。


2. 実利用シーンの軽視:

  • 机上の空論: 実用性や実現可能性を十分に検討しないまま、コンセプト設計が先行してしまうことがあります。
    美しい設計であっても、実際の利用環境や操作性、メンテナンス性などが考慮されていないと、ユーザーにとって使いにくいものになってしまいます。
  • 技術的な制約の無視: 実装に必要な技術やコスト、期間などを考慮せずに、理想論の設計を追求してしまうことがあります。
    結果として、実現不可能になったり、大幅な修正が必要になったりする可能性があります。
  • 地域特性の考慮不足: 地方においては、都市部とは異なる生活様式や価値観、インフラなどが存在します。
    これらの地域特性を考慮しない斬新的な設計は、受け入れられにくいことがあります。


3. 組織体制とコミュニケーションの問題:

  • デザイナーの経験や知識の偏り: 地方のコンセプト設計会社では、特定の分野に特化した設計者が不足している場合があります。
    多様な視点や知識を持つ人材がいないと、偏ったコンセプト設計になりがちです。
  • 社内コミュニケーションの不足: 営業担当者やマーケターなど、他の部門との連携が不十分な場合、ユーザーニーズや市場動向に関する情報が設計者に適切に伝わらないことがあります。
  • クライアントとのコミュニケーション不足: クライアントとの間で、設計の目的やターゲットユーザー、期待される効果などについて十分な意思疎通ができていないと、認識のずれが生じ、結果的にユーザーニーズからかけ離れた設計になることがあります。


4. 評価軸の偏り:

  • 斬新さや奇抜さの追求: 設計の評価軸が、機能性や使いやすさよりも、斬新さや目新しさに偏っている場合があります。
    これにより、ユーザーにとって本当に価値のある設計が見過ごされることがあります。
  • 過去の成功体験への固執: 過去に斬新な設計で成功した経験があると、それが成功パターンとして過度に重視され、今回のプロジェクトの特性やユーザーニーズに合致しない設計を推し進めてしまうことがあります。


5. マーケティング視点の欠如:

  • 市場調査の不足: コンセプト設計が市場に受け入れられるかどうか、競合製品との差別化、ターゲット層への訴求力などを十分に検討しないまま、そのコンセプトが進められることがあります。
  • プロモーション戦略との不整合: コンセプト設計が、製品やサービスのプロモーション戦略と連携していない場合、ユーザーにその価値が伝わりにくく、失敗につながる可能性があります。

これらの要因が複雑に絡み合い、地方のコンセプト設計会社がユーザーニーズや実際の利用シーンを十分に理解しないまま、斬新的なコンセプト設計を押し進めて失敗する事案を生み出すと考えられます。
このような事態を防ぐためには、徹底的なユーザー調査、実用性を重視したデザインプロセス、社内外の円滑なコミュニケーション、多角的な評価軸の導入などが重要になります。

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プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo

岩見 信吾 / IWAMI Shingo

NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー: @IwaminTV / @iwateNPO / @IwateNow / @aiinaNPO 元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]

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