盛岡市「(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略に関する市民フォーラム」[2025年8月23日(土)13時00分~15時30分/盛岡劇場メインホール]にて、大々的な宣伝があった【盛岡・北上川左岸側開運橋袂エリア再整備デザインコンペ】
たいへん前のめり的に!?興味があったものの、応募者のエントリー方法が分からないし、見学会への参加も出来なかったし、応募者としての資格が、私ごときな下級層盛岡市民には無いようなので、【勝手に企画書を書いてみた】ものです。

■盛岡・北上川左岸側開運橋袂エリア再整備デザインコンペ – コンテスト 公募 コンペ の【登竜門】
滔々と流れる北上川にかかる開運橋と、その奥に望む壮大な岩手山は、岩手の県都・盛岡の中心市街地を「象徴する風景」として、昔から親しまれてきました。
盛岡の中心市街地の一つのゲートウェイといえる開運橋袂・北上川左岸側エリアの場所性と価値を高めるため、民間によるエリア再整備を実施します。
その前段階として、脈々と受け継がれてきた「もりおからしさ」に加え、これからの時代を牽引するような「あたらしさ」を兼ね備えた機能や意匠に関する提案を、コンペ形式で広く募集します。ぜひ、ふるってご参加ください。
締切:2025年09月26日 (金) エントリー締切
※作品提出は10月31日まで
主催:岩手自動車販売株式会社(再開発事業主体)
運営事務局:株式会社内丸座(盛岡の民間まちづくり会社)
企画書:開運橋たもと【開運】再開発プロジェクト
記載日:2025年9月11日 記載者:岩見信吾
1. プロジェクト名:盛岡・交通と文化の拠点「開運の杜(もり)」
キャッチコピー:開運橋のたもとから、県都・盛岡の未来を照らす
~ひと、もの、歴史・文化が出会う、開運の杜
2. 設計趣旨(コンセプト)
本計画は、岩手県、県都・盛岡市の玄関口であり、北上川と岩手山そして開運橋が織りなす象徴的な景観を有するこの地に、新たなランドマークを創出するものである。かつてより人々の往来と物流を支え、盛岡の発展の礎となってきた「人流・物流・交通の要衝」という土地の記憶を継承し、未来へと紡ぐことを設計の根幹に据える。
目指すのは、単なる商業施設ではない。盛岡の歴史と未来を紡ぐ「交通」をテーマに、地域住民と観光客が集い、交流する多機能複合拠点「開運の杜」の創造である。施設全体を「訪れる人の未来を開く、幸運の旅の始まりの場所」、多様な交流のパワースポットと位置づけ、交通の変遷を辿るミュージアム機能、岩手・盛岡のものづくりの粋を集めた物販・体験機能、そして岩手山・北上川の雄大な自然を享受する飲食・交流機能を複合的に整備する。
これにより、盛岡駅、盛岡城跡公園、そして中心市街地・盛岡バスセンターを結ぶ結節点として、地域全体の回遊性を向上させるハブ機能を担う。「物語性」「体験価値」「持続可能性」を三つの柱とし、関わるすべての人々にとって価値の高い、県都の未来を照らす交流拠点となることを目的とする。
3. ターゲット
- 岩手・盛岡を訪れる観光客:地域の歴史や文化を深く体験したい層。
- 地元住民:日常的に利用できる休憩・交流スペースや、特産品を購入したい層。
- ファミリー層:子供と一緒に学び、楽しめる空間を求める層。
4. 施設全体の機能配置とゾーニング
敷地の特性を最大限に活かし、以下の通り機能配置を行う。
- テラス・屋上からの眺望(岩手山・北上川・開運橋): 眺望を活かし、レストランのテラス席や交流ラウンジ、屋外プロムナードを配置。開放的な景観を形成する。
- エントランス: 盛岡駅からのメインアプローチとし、施設の顔となるエントランスを配置。来訪者の利便性を高めるサービス機能を集中させる。
【1階】ゲートウェイ & カルチャーゾーン
- 観光情報・サービス機能(エントランスホール南側)
- 総合インフォメーションカウンター(多言語対応の観光案内)。
- レンタサイクル・シェアサイクル、スマートモビリティステーション。
- コインロッカー(キャリーバッグ対応)、休憩スペース。
- 歴史・文化体験ゾーン(中央~北側)
- 人流・物流・交通ミュージアム
- シンボル展示:エントランス中央に「初代開運橋の橋桁(一部実物または精巧なレプリカ)」を配置し、来訪者を奥のミュージアムへと誘う。
- 盛岡交通ヒストリーギャラリー:盛岡の馬車、舟運、自動車、鉄道、バスなどの交通の変遷を展示。
- 体験型コンテンツ:VR/AR技術で往時の開運橋や盛岡港の賑わいを仮想体験できるコーナーや、盛岡の交通史をインタラクティブなデジタルアートで紹介する「デジタル絵巻」を設置。
- 物流・交通の「歴史・文化証言」シアター:岩手自動車販売関係者や地域住民のインタビュー映像を上映。
- 開運市場 -IWATE CRAFT & PRODUCE-
- ミュージアムからの動線上に配置し、展示で得た感動を購買意欲に繋げる。
- 岩手県内の工芸品、地酒、お菓子、農産物などを厳選して販売。
- テーマ物販: 「旅立ち」「門出」「縁結び」をテーマにしたギフトコーナーを設置。オリジナルの「開運菓子・おみくじ・旅のお守り、ご栄転の祈願の札」なども開発・販売する。
- 体験型ショップ: 南部鉄器の文鎮づくり、盛岡こけしの絵付けなどが体験できるワークショップスペースを常設。
【2階】ダイニング & コミュニティゾーン
フロア全体を北上川側に配置し、すべてのエリアから川と岩手山の眺望を楽しめるレイアウトとする。
- 開運・北上川ダイニング
- フードホール「開運横丁」:盛岡四大麺?(冷麺、じゃじゃ麺、わんこそば、ひっつみ)の食べ比べや郷土料理を手軽に楽しめる、活気あるレトロモダンな空間。地元酒造業者と連携し、開運にまつわるビールや酒・ソフトドリンクも提供。
- レストラン「-RIVER TERRACE-」:地産地消の創作料理を提供する、記念日などにも利用できる落ち着いたレストラン。
- テラス席:レストランとラウンジの前面に広がり、北上川を望むテラス席を最大限に活用。季節ごとにビアテラスやこたつ席などを展開する。
- 開運リバーサイド・ラウンジ
- 平常時は、北上川を眺めながら読書や打ち合わせ・歓談ができる居心地の良い「ワーク&ブックカフェ」として機能。
- 可動式家具やプロジェクター、音響設備を導入し、トークショー、音楽ライブ、地酒の会、朝ヨガ、子供向けワークショップなど、多様なイベントに対応可能な多目的スペースとする。
5. デザイン方針と景観形成

「開運橋、北上川、そして岩手山が織りなす盛岡の原風景との調和」を基本方針とし、歴史的景観に貢献し、未来にわたり愛される建築を目指す。
- 建築デザイン:
- 建物を低層に抑制し、北上川の流れや開運橋のラインと呼応する水平基調のデザインとする。
- 外壁や内装には、盛岡市産材を含む岩手県産の木材や、北上川の岩肌や盛岡城の石垣を想起させる石材を多用し、地域の風土と温かみを表現する。
- 北上川に面するファサードは大きな断熱ガラス張りとし、内外の景観が一体となる開放的な空間を創出する。
- 空間演出(五感へのアプローチ):
- 光(夜間景観):過度な照明を避け、建物内部からの光が漏れ出すような温かみのある間接照明を主体とする。ライトアップは建物が北上川水面に映り込むことを意識し、幻想的なで温かみのある電球色にし、上品な景観を創出する。
- 音:川のせせらぎなど自然音や、盛岡の風物の音をベースにした環境音楽を流す。
- 香り:盛岡の森林や川をイメージしたオリジナルのアロマで心地よい空間を演出する。
- デジタルサイネージ:イベント情報や盛岡市内の観光・交通情報をリアルタイムで発信する。
- サイン計画:館内の案内表示には、南部鉄器や秀衡塗の技法を取り入れたデザインを採用し、施設全体の統一感を図る。多言語表記を徹底する。
- ランドスケープ:敷地内には地域の在来種を中心に植栽し、建物と北上川の河川敷を緩やかに繋ぐ散策プロムナードを整備する。

6. 事業計画(利活用・運営・持続可能性)
公民連携(PPP)を視野に入れ、持続可能で発展的な運営体制を構築する。
- 運営スキーム:
- 盛岡市、民間事業者、地域づくり団体から成る「開運の杜 運営協議会(仮称)」を設立。
- 指定管理者制度やPFI方式の導入を検討し、民間のノウハウを最大限に活用しつつ、公共性を担保した運営を目指す。観光案内機能など、公共性の高い部分は市からの受託事業として運営する。
- 地域・学術連携:
- 交通事業者連携:JR東日本、いわて銀河鉄道、バス会社と連携し、本施設のクーポン付き企画乗車券を共同開発・販売する。
- 周辺エリア連携:「開運の杜」を起点とした「盛岡まちなか周遊ルート」を連携・構築し、近隣ホテルや旅館・観光施設とも提携する。
- 学術連携:地域の大学・専門学校、高等学校等の学生に、ミュージアムの企画展やイベント運営にインターンとして参画してもらう。
- 収益モデルの多角化:
- 基本収益(テナント賃料、物販・飲食売上)に加え、以下の収益源を確保する。
- スペースレンタル事業:「開運リバーサイド・ラウンジ」の貸出。
- 自主企画事業:収益性の高いコンサートや有料セミナー等の開催。
- ECサイト運営:「開運市場」で扱う商品のオンライン販売。
- 鉄道ファンクラブ・開運会員制度の導入:地域鉄道ファンクラブ(IGR・三鉄)会員や地域住民向けに特典のあるサブスクリプションサービスを提供。
7. にぎわい創出と機能連携の手法
施設内および地域全体の回遊性と体験価値を最大化するため、各機能の有機的な連携と、年間を通じたにぎわい演出を行う。
- 施設内連携(体験のストーリー化):
- 「知る(ミュージアム)→触れる(ワークショップ)→味わう(ダイニング)→買う(市場)」という一連の体験を促す動線を構築し、相互利用を促進する。
- 日常的なにぎわい演出:
- 施設前のオープンスペースで、週末に地元の農産物やクラフト作品を販売する「開運リバーサイドマルシェ」を定期開催する。
- ラウンジ等で地元アーティストによる生演奏を定期的に実施する。
- 戦略的なイベント展開:
- 季節イベント:春の「お花見ダイニング」、夏の「北上川ビアテラス」、秋の「収穫祭」、冬の「イルミネーション&こたつテラス」など、四季の魅力を活かしたイベントを展開。
- 文化連携イベント:盛岡さんさ踊り、チャグチャグ馬コ等の伝統行事と連動した企画を実施し、文化継承の拠点としての役割も担う。
- ナイトタイムエコノミーの推進:夜間に地酒バーイベントやジャズライブ、トークショーなどを開催し、夜の滞在時間を延伸させる。
8. まとめ
本プロジェクトは、単なる「点」としての施設開発ではなく、盛岡駅、開運橋、盛岡城跡公園、盛岡バスセンターといった周辺の「点」を結びつけ、地域全体の回遊性を高める「ハブ」としての役割を担う。
「物語性」「体験価値」「持続可能性」を三つの柱とし、行政、地域住民、観光客、そして事業者にとって価値の高い、岩手県の玄関・県都「盛岡」の新たなランドマークを創造する。
(以上)
【免責事項】
岩手自動車販売・内丸座・マチビトキタルのみなさん、煮るなり焼くなり放置するなり、ご自由にどうぞ。
良い箇所があれば主催者へ帰属しますので、前のめり的に採用ください。
岩見信吾
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
ご報告です。パブリックコメントを提出しました。
どのように評価をされ、コメントが付くか楽しみです。
(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について【盛岡市役所 公式ホームページ】
意見募集は終了(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について意見を募集します
盛岡市の中心市街地においては、戦後から高度経済成長期にかけて形成された都市インフラが更新時期を迎えている中、都市機能と盛岡の特徴を活かす土地利用を両立して街の魅力を高めていく必要があるため、市では行政と民間が連携して中心市街地の将来ビジョンを考えていくうえでの土台となる「デザイン戦略」の作成を進め、その案をまとめたことから意見の募集を行うものです。
ご意見の募集期間:令和7年7月30日(水曜日)から 8月31日(日曜日)まで
ただし、持参の場合は令和7年8月29日(金曜日)17時締切

【提出したパブリックコメント】
2025年8月10日提出
(仮称)盛岡市中心市街地デザイン戦略(案)について
盛岡市長 (宛て)
この度は、「盛岡市中心市街地デザイン戦略」の策定にご尽力いただき、誠にありがとうございます。
盛岡市内丸地区住人の一人として、盛岡の未来をより豊かにする本戦略にとても大きな期待を寄せております。
戦略案を拝見し、中心市街地全体の質の向上を目指す素晴らしい内容であると感じました。
その上で、本戦略が真に市民のものとなり、実効性を伴って未来へ継承されるために、計画の「内容」と「策定プロセス」の両面から、数点提案がございます。
【意見の主旨】
1.各モデル地区が持つ唯一無二の個性を、より一層活かす計画内容とすること。
2.市民との丁寧な対話を重ね、十分に理解と共感を得られる策定プロセスとすること。
【理由と課題認識】
盛岡の本当の魅力は、紺屋町・鉈屋町の歴史的な風情、内丸の城下町としての風格、大通・菜園の賑わいといった、地区ごとの多様性にあります。
しかし現在の戦略案では、これらの個性が「盛岡らしさ」として、どの地区も同じであるように平均的かつ、抽象的に扱われているように感じられます。
加えて、より大きな懸念として、この重要な戦略の策定プロセスそのものに課題があるように見受けられます。
市民にとっての「分かりにくさ」
本戦略は専門的な内容も多く、行政が「何を目指し、何をしようとしているのか」という全体像や目的が、市民に十分に伝わり切れないと感じました。
魅力的な未来図が描かれているはずなのに、そのワクワクするような感覚や市民が誇れる盛岡のアイデンティティが共有できていないのは、非常にもったいないと感じます。
計画策定の「性急さ」
特にモデル地区のプラン策定が、地域の歴史や文化、住民の暮らしという非常にデリケートな要素を扱うにもかかわらず、一部の関係者へ聞き取りやけして十分とは言えない現地調査で拙速に進められている印象を受けてとれます。
丁寧な合意形成のプロセスを十分に経ないままでは、たとえ優れた計画や見栄えであっても、市民からは「一方的に決められた」「乱暴な進め方だ」と受け取られかねません。
まちづくりは「何を創るか」と同じくらい、「どう創るか」が重要です。
丁寧な対話と合意形成こそが、計画の実効性を高め、市民に真に愛される街並みをつくる土台となると確信しております。
つきましては、これらの課題を乗り越え、より良い戦略とするために、以下の点を具体的に提案いたします。
【具体的な提案】
1. 丁寧な対話と「見える化」によるプロセス改善
まず何よりも、策定委託事業者(コンサルタント)と市民との対話の機会を増やし、計画内容の「見える化」を徹底することを提案します。
提案: 計画の意図や内容を、専門用語を避けて図やイラストを多用したパンフレットやウェブサイトで解説する。また、結論を報告する説明会だけでなく、市民が気軽に意見を言える双方向のワークショップや座談会を、各地区で繰り返し開催する。
2.地区ごとの「オーダーメイド」なデザインガイドラインの策定
プロセス改善と並行し、地区の個性を最大限に活かすため、中心市街地全体のルールとは別に、各地区の特性に合わせた詳細なデザインガイドラインを策定。
例: 紺屋町・鉈屋町では町家の修景を促す具体的な指針や補助制度を、大通・菜園地区では賑わいを創出する機会を創出柔軟なルールを設けるなど、メリハリのある規制・誘導を行う。
3.住民が主役となる「まち育て」の仕組みづくり
本戦略を、住民や事業者が主体的に関わり、時間をかけて「まちを育てていく」ための指針として位置づけ。
提案: 各地区の住民組織や商店街等が、自分たちのまちの魅力を向上させる活動(小規模な修景、イベント開催等)を支援する仕組みや、専門家(建築家、デザイナー等)と気軽に相談できる場を拡充する。
4.ふるさと納税も活用した「公民連携での価値創造」
歴史的建造物等の保存・活用を行政の予算だけに頼るのではなく、盛岡を愛する全国のファンを巻き込んだ「公民連携」で進める視点を盛り込む。
提案: 使途を明確にしたガバメントクラウドファンディング(ふるさと納税制度)を活用し、「旧〇〇家の改修プロジェクト」のように、具体的な建物の保存・改修費用を全国から募る仕組みを戦略に盛り込む。
期待される効果:行政の財政負担を軽減しつつ、スピーディーな保全・活用が可能になる。全国の盛岡ファンが、直接的に盛岡のまちづくりに参加できる機会となる。「自分たちが支援した建物」という意識が、新たな関係人口の創出につながる。
【結び】
本戦略が、内容の深化はもちろんのこと、策定プロセスにおいても市民の信頼を得て、誰もが「自分たちのまちの未来計画だ」と誇りを持てるものになることを心から願っております。
絵に描いた餅ではなく、今後の丁寧な対話と、より良い戦略への昇華を強く期待しております。
岩見信吾
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
3.11東日本大震災・津波から14年。
あの未曾有の災害から立ち上がり、復興に向けて歩みを進める中で、数多くのボランティア団体・NPO法人が被災地に駆けつけ、尊い活動を続けてこられました。その献身には、心からの敬意を表します。
しかし、14年という歳月が流れ「第2期復興・創生期間」が完了しようとしている今、あえて厳しい問いを投げかけなければなりません。

「私たちは教訓と経験を活かしている」
そう語る震災復興系のNPOの中に、残念ながら、その言葉とは裏腹に、14年間、同じような活動を繰り返し、真の変化を生み出せず、地域の実情や新たなニーズへの対応が鈍化しているように見える組織はないでしょうか?
もはや「支援」が「依存」を生み、「善意」が「停滞」を招いていませんか?
発災当初、外部からの支援は不可欠でした。
しかし、復興のフェーズは刻々と変化しています。
緊急支援から本格的な生活再建へ、そして今は、地域住民が主体となった持続可能なコミュニティ形成が求められる段階に来ています。
この重要な局面において、もしNPOが過去の成功体験や組織維持に固執し、「教訓を活かす」という本来の目的を見失っているとしたら、それは復興のブレーキにすらなりかねません。
「化石化」するNPO
14年間、同じ看板を掲げ、同じような手法で活動を続けることが、本当に「今」の被災地のためになっているのでしょうか? 当初は斬新だったアイデアも、変化する状況に対応できなければ陳腐化します。
地域には、この14年で新たな担い手や団体が育っています。
彼ら・彼女らは、誰よりも地域の「今」を知り、未来への強い意志を持っています。
「教訓」とは、変化し続けること、そして時には「役割を終える」ことを学ぶことでもあるはずです。
「バトンタッチ」という名の成長戦略
今こそ、一部の震災復興NPOは、自らの存在意義を根本から問い直すべき時です。
- 活動の成果と「今の」地域ニーズの徹底的な検証: 本当に自分たちの活動が、現在の地域課題解決に貢献しているのか?自己満足に陥っていないか?
- 地域団体への積極的な権限移譲: 育ててきたノウハウ、築き上げたネットワーク、そして資金の一部を、地域の新しい担い手に託す「バトンタッチ」を真剣に検討すべきではないでしょうか。
それは敗北ではなく、育成の成功であり、真の地域エンパワーメントです。 - 「活動終了」という勇気ある選択肢: もし、自分たちの役割が限定的になった、あるいは地域の主体性に任せるべき段階に来たと判断するならば、「活動終了」や「組織の縮小・再編」も責任ある決断として視野に入れるべきです。
だらだらと組織を延命させることが、果たして地域のためになるでしょうか?「美しい引き際」もまた、組織の重要な責務です。
支援者・関係者への問いかけ
寄付者や支援者の皆様も、ただ「続けている」ことだけを評価するのではなく、そのNPOが「今の」課題にどう向き合い、地域主体性をどう育んでいるのか、厳しい目で見ていく必要があります。
惰性での支援が、変化を妨げる一因になっていないでしょうか。
結論:未来への責任
震災復興は、外部の組織が永続的に主導するものではありません。最終的には、地域住民自身が力強く未来を切り拓いていくことがゴールです。
14年目の節目に、一部の震災復興NPOに求められるのは、過去の功績にしがみつくことではなく、未来への責任を果たすこと。
それは、地域の力を信じ、適切なタイミングで主役の座を譲り、あるいは静かに舞台を降りる勇気を持つことではないでしょうか。
「教訓を活かす」とは、そういうことだと、私は考えます。
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
東日本大震災・津波災害から14年が経過し、第2期復興・ 創生期間も2025年度で完了を迎える今、福島を除く「災害支援型NPO・連携復興センター」の役割と今後のあり方について、これを機会に全国の皆様に分かりやすく書き留めたいと思います。

1.連携復興センターの現状と課題
連携復興センターは、被災地の復興を支援するために設立され、当初は重要な役割を果たしてきました。しかし、時間の経過とともに、以下のような課題が顕在化しています。
【自立阻害】
・被災者や地域の団体が、センターの支援に依存し、主体的な活動を阻害している可能性があり、センターの存在が、地域の自立的な復興を妨げる要因となっている可能性があります。
【目的と手段の乖離】
・本来、センターは被災地の自立を支援するための手段であるはずが、組織の維持が目的化している可能性があり、センターの活動が、被災地のニーズと乖離し、形骸化している可能性があります。
【変化への対応不足】
・復興の段階が変化する中で、センターの役割も変化する必要があるにもかかわらず、従来の活動を継続している可能性があり、新しい課題やニーズに対応するための柔軟性が不足している可能性があります。
2.連携復興センター解散の必要性
復興創成期間の完了を踏まえ、連携復興センターは、そのミッションを終え、解散するタイミングを迎えています。
【被災地の自立促進】
・被災地は、復興の次の段階として、自立した地域社会の構築を目指す必要があります。センターの解散は、被災地が主体的に未来を切り開くための重要なステップとなります。
【新たな連携の必要性】
・復興の課題は、時間とともに変化しています。今後は、新たな課題に対応するために、より柔軟で多様な連携の仕組みが求められます。
【税金の使用方法】
・復興予算は限りあるものであり、復興の進捗状況に合わせて、予算の重点的な使用方法を変化させる必要が出てきます。
3.連携復興センターへの提言
連携復興センターは、現状を真摯に受け止め、以下の点に取り組む必要があります。
【自己点検と評価】
・自らの活動を客観的に評価し、課題を明確化する必要があります。
・被災地のニーズとの乖離がないか、常に確認する必要があります。
【段階的な縮小と解散準備】
・復興創成期間の完了に向けて、段階的に活動を縮小し、解散に向けた準備を進める必要があります。
・関係各所との連携を密にとり、円滑な解散を目指す必要があります。
【ノウハウの継承】
・これまでの活動で得られたノウハウを、被災地や他の団体に継承する必要があります。
・今後に生かせる教訓をしっかりとまとめる必要があります。
4.今後の復興に向けて
連携復興センターの解散は、復興の終わりではなく、新たな始まりです。今後は、被災地が主体となり、全国の多様な主体との連携を深めながら、持続可能な地域社会の構築を目指していく必要があります。
あくまでも時限付きの中間団体であるので、役員はもとより会員、サポーター、職員、寄付支援者が身の振り方を常に基本の再確認を行い、考えて行かなければなりません。
大船渡市の林野火災時は、被災者への直接支援が第一であるはずなのに、率先して基金を増資に走る行為には、呆れて物が言えませんでした。
取らぬ狸の皮算用をする復興支援団体の存在価値はないのです。
みなさんの理解を深める一助となれば幸いです。
ありがとうございました。
【参考資料】復興庁:東日本大震災からの復興の現状
https://www.reconstruction.go.jp/topics/cat45/cat45_1.html
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
こういう記事は、このブログの性格に合わないですが・・・。
少し勇気を出して、私の過去の経験と、みなさんにお伝えしたい大切なことを記そうと思います。

私は9年間、岩手県の業務委託の「岩手県NPO活動交流センター」の副センター長を務め、岩手県内のNPO・ボランティア活動をサポートしてきました。
ほんとうに多岐にわたる業務で、コロナ禍の施設管理・運営の管理責任者も安全に完遂できました。
みなさんとの出会いは、本当にかけがえのない宝物で、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。
プライベートでは、東日本大震災・津波を実家のある宮古市で経験しましたが、いろんなきっかけて職業を変えて住まいを盛岡市に。
そして大切な妻とも出会い、心身の安定得て、職業以外の社会貢献活動への参画など、毎日をみなさんと楽しく過ごせるようになりました。
しかし、突然のことでしたが、私が雇用されていた「NPO法人いわてNPOフォーラム21」の委託業務の撤退から、私を含めて一緒に働いていた大切なスタッフ全員が「不当解雇」されるという、本当に衝撃的な出来事がありました。
後継の受託団体「いわてソーシャルパートナーシップ共同体:NPO法人いわて連携復興センター、株式会社めんこいエンタープライズ」や岩手県にも再雇用をお願いしましたが、様々な理由をつけられて拒否をされています。
社会通念が通じない理不尽な対応、人権を無視した言動を浴びせられる、もう腐った人たちと一刻も早く関係を絶ったほうが良いと判断するようになり、退職しました。
その頃から、私の心と体は少しずつ悲鳴を上げ始めていたのだと思います。
そして、センターを離れてしばらく経った頃、「燃え尽き症候群」のような状態が、本格的に私を苦しめるようになりました。
始まりは突然の嘔吐でした。その後、食欲は全くなくなり、突然にお腹が下る毎日。
自律神経も大きく乱れ、心身ともにコントロールができない状態になりました。
それは、まるで光の全く届かない、深く暗い深海に一人ぼっちで沈んでいるような、苦しくて息もできないような感覚でした。
体重はみるみるうちに14Kg減ってしまいました。なんの修行?デトックス?かよと・・・。
久しぶりにスーツを着る機会もありましたが、ガフガフでショックでした。(アジャスターは便利ですね。)
「誰かにこの苦しさを分かってほしい。でも、こんな情けない姿は見せたくない。」
そんな葛藤の中で、何度も「いっそのこと、消えてしまえたら楽になれるのかな?」という全く考えたことのないことが頭をよぎったり、夢をみることもありました。
なんか行いの悪いことでもしてたのかよと・・・。
震災直後でもこんな症状は出なかったのに、驚きでした。
そんな、どん底のような日々の中、私を支えてくれたのは、妻や親類、周りの大切な人たちの温かいサポートでした。
「大丈夫!」「ゆっくり休んでいい。」という言葉に、どれだけ救われたかわかりません。
フキデチョウ文庫の沼田さんもありがとうございました。命拾いをしました。えびせんべいが美味かった。
みなさんの支えがあったからこそ、私はカウンセリングや治療に専念することができ、本当に少しずつですが、また前を向いて生きていくことができるようになりました。
この経験を通して、私は心底感じました。「心と体の健康は、何よりも大切だ」と。
どんなに大切な活動でも、どんなに強い使命感を持っていても、自分の心と体が壊れてしまっては、何もできなくなってしまうのです。
NPO活動など社会貢献活動に携わるみなさんは、志が高く、人のために一生懸命になれる素晴らしい方々ばかりだと思います。
だからこそ、どうかご自身の心と体の声にも、しっかりと耳を傾けてください。
もし、
- 理由もなく不安になったり、イライラしたりする
- 眠れない、または眠りすぎる
- 食欲がない、または食べ過ぎてしまう
- 疲れがなかなか取れない
- 体のどこかに不調を感じる
といったサインがあれば、それはあなたの心と体が「助けて!」と限界を訴えているのかもしれません。
どうか、決して無理をしないでください。頑張りすぎることは美徳ではありません。
時には立ち止まって、深呼吸をしてみてください。
信頼できる人に相談したり、休息する時間を作ったりすることも、決して甘えではありません。
それは、自分自身を守るための、とても大切な行動なのです。
私のこの苦しい経験が、みなさんの心に少しでも響き、ご自身の心と体を大切にするきっかけになれば、本当に嬉しく思います。
寛解できれば嬉しいですが、たまに「小さいオジサン」が出てきて、悪さをしてぶり返すことがあります。
1度このようなことを経験すれば、自分の心と体に思っている以上に丁寧に付き合っていかなければなりませんので・・・
ほんとうにご用心を。お腹が急に下るのはなくなりましたが、軟便は続いています。
みなさんが、心身ともに健康で、長く、そして笑顔で活動を続けられることを、心から願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
私自身が、株式会社めんこいエンタープライズの「NPO活動交流センター管理運営業務(岩手県業務委託事業)」職員応募(2024年8月8日)について、実際に経験したことをまとめて、ブログ記事化しています。
【免責事項】この記事は、特定の個人や団体を断定的に批判するものではありません。
事実関係の詳細については、関係各所による調査と公式な発表が待たれます。
私たちの社会において、「働く」ということは、生活の糧を得るだけでなく、自己実現や社会とのつながりを持つ上で非常に重要な意味を持ちます。その入り口となる「採用選考」は、応募者にとっても、企業にとっても、真剣勝負の場であるべきです。
しかし、岩手県内のある企業で行われた採用活動において、その根幹を揺るがすような、信じがたい事態が起きたという情報が寄せられました。これは単なる一企業の問題ではなく、国家資格を持つ専門職の倫理、そして税金が投入される公的な委託事業のあり方にも関わる、看過できない問題です。
何が起きたのか?
情報によれば、NPO法人いわてキャリアコンサルタント研究会の理事であり、株式会社めんこいエンタープライズの常務取締役を務める人物が、同社の職員採用(岩手県の委託事業に関わる雇用)において、以下の対応を行ったとされています。
- 応募書類の放置: 応募者から(2024年8月8日)提出された書類を適切に扱わず、長期間放置(2024年8月29日)した。
(応募者の電話での問い合わせで放置が判明した) - 採用試験なしでの不採用: 正式な採用試験(面接等)を実施しないまま、一方的に不採用とした。
- 不適切な発言: 不採用の決定基準やプロセスについて説明を求めた応募者に対し、「そういう事(説明を求める等)をする人は、どこの企業でも採用しない」という趣旨の発言を行った。
- 国家資格の悪用: 上記のような自身の対応について、その根拠が「国家資格キャリアコンサルタントの常識に基づいたものだ」と主張した。
この採用活動の問題点
この一連の対応には、社会通念上、そして人権の観点から、数多くの重大な問題点が含まれています。
公正な選考を受ける権利の侵害: 企業には採用の自由がありますが、それは無制限ではありません。
応募者は、自身の能力や適性を公正に評価される機会を与えられるべきです。
書類を放置し、試験もせずに不採用とする行為は、応募者の「選考を受ける権利」そのものを奪うものであり、採用プロセスの公平性を著しく欠いています。
人格権の侵害とパワーハラスメント: 不採用理由やプロセスについて説明を求めることは、応募者の正当な権利です。
これに対し、「どこの企業でも採用しない」といった発言をすることは、応募者の将来を脅かし、精神的な苦痛を与える脅迫的な言動です。
これは、企業の優越的な立場を利用したパワーハラスメントに該当する可能性が極めて高く、応募者の人格や尊厳を踏みにじる行為です。
国家資格キャリアコンサルタントの倫理違反: キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成を支援する専門家であり、高い倫理観と専門性が求められる国家資格です。
応募者の権利を尊重し、公正な態度で接することは、その基本的な責務のはずです。
今回の担当者の行為は、キャリアコンサルタントの倫理規範に明確に反しています。
さらに、自身の不適切な対応を「キャリアコンサルタントの常識」として正当化しようとすることは、資格制度そのものの信頼を失墜させ、同じ資格を持つ他の専門家への冒涜とも言える行為です。
キャリアコンサルタントは、応募者を脅したり、権利を妨害したりする存在ではありません。
行政(岩手県)の監督責任: この採用が岩手県の委託事業として行われているのであれば、事業の適正な執行を監督する責任は、委託元である岩手県にもあります。
税金が投入される公的事業において、このような不公正で人権侵害の疑いがある採用活動が行われたとすれば、県は事実関係を徹底的に調査し、委託先企業に対して厳正な指導を行うと共に、再発防止策を講じる必要があります。
声を上げることの重要性
採用活動における不公正な扱いは、決して許されるべきではありません。
特に、弱い立場に置かれがちな応募者に対して、権力や資格を盾に不当な対応を行うことは、社会全体で厳しく批判されるべきです。
もし、あなたが同様の経験をしたり、このような問題を見聞きしたりした場合は、決して泣き寝入りせず、労働局や人権相談窓口、あるいは信頼できる第三者機関に相談することを考えてみてください。
今回の岩手県の事例とされる問題が、一日も早く公正に解決されることを願うと共に、全ての企業や採用担当者が、応募者の権利と尊厳を守り、公正な採用活動を行うことの重要性を再認識することを強く求めます。
※NPO法人キャリアコンサルティング協議会にも、この事案についてメールにて問い合わせましたが、電話での返信でしたが明確な回答をいただけなかった旨、付記しておきます。
【免責事項】この記事は、岩見信吾の経験に基づいて作成されており、特定の個人や団体を断定的に批判するものではありません。
事実関係の詳細については、関係各所による調査と公式な発表が待たれます。
プロフィール

岩見 信吾 / IWAMI Shingo
NPOスペシャリスト・地域情報化プランナー:
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
実家の山に「山の神様の小さい祠」があり、小正月に詣でに行ってました。
その際、我が爺さんに「山の神様を怒らせると恐ろしいことがある」と 言い聞かせられて育ちました。
山の神様は「女性」だとされています。
名前を間違え、しかも容姿取り違え反転し、公に晒した。
なんとも恐ろしい事をしたのだろう…。
どう対処しても、もはや遅い。
どうやっても火に油を注ぐだけ。

石川啄木「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」
この土地の案件は、事業当初から全てにおいて「センスがない」と言わざるを得ない。
酒蔵さんも、買った遊技業さんも、そして集合住宅を計画している事業所も…。
足止めをいろんなタイミングで食らっている…土地の神様のお導きなのかもしれません。
歴史・文化、自然・景観、そして地域性を補完した街づくりが「点ではなく、面で」盛岡地域や岩手県内にもっと根付いていくことを考えていかなければなりません。
景観条例や公的資金も必要ですが、市民一人ひとりの地域とは何なのかという考え・志しこそが抑止力となり、お金が物を言う「稼ぐ街づくり」と「志縁的街づくり」の公共のバランスが保たれるのだと考えます。

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岩見 信吾 / IWAMI Shingo
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
ヘラルボニー主催「盛岡のこれからと、守りたいもの」を参観してきて、考えたことなど。
鎌倉市のふるさと納税「景観重要建造物等保全基金」を参考に、盛岡市らしい街並み景観保全に転換し、運用すれば良いと思う。

返礼品合戦になっているけれど、個人・企業版ふるさと納税を募るという妄想というか、構想が最適ではないかと考える。
盛岡市内で民間財団や基金を設立・運用するのはハードルが高いと感じるので、「ふるさと納税」方式だと、盛岡市内外の興味・関心がある人たちも、継続的に応援できる。
何より急務な事案、土壁とか基礎・床とか屋根、庭園も修繕可能かと。
私は、内丸の10階建てマンションに住んでいるのだが、近隣の高層マンションの建築は、ダメだ!とは言わないけれど、「風情ある町並みでの乱立は、センスがない。」
大都市の手法にアホみたいに騙され、どこにでもある地方都市になってしまう。
今回の発端は、盛岡市紺屋町の「大きな酒蔵が壊され、そこに高層マンションが建設される」という事案なのだが、他の手段を当事者が模索できていれば、様々な可能性があったのではないかと…。
このような事案を活かし、歴史的な建造物・景観の保全を意識ある市民が担っていく手段を増やす事に上手く繋がれば、保全の道筋を増やしていけるだろうし、とても良い盛岡を残していけると感じる。
メモ:【メトロノームの同期】 多数集まった「同一のモノ」たちが相互作用を及ぼし合うことによって、その足並みを揃えてしまう現象。 同調の法則。
私は「ふかわりょう」氏の「小心者克服講座」をイメージしてしまった…。
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岩見 信吾 / IWAMI Shingo
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
「新市庁舎のあり方に関する市民会議」に参画しましたが、世代や生活環境の違う方々とのワークショップや意見交換で、さまざまな考えに触れ「盛岡市らしい」「歴史的建造物や地域資源活用や施設整備」「新庁舎と一体的の街づくり振興」を望む声を多く感じました。
また、候補地にとらわれない形での整備による新庁舎の整備で、候補地を選定したほうが、新しい核になるのでは?との意見もあり、市民が持っている考えの吸い上げ、既存の街づくり計画とのすり合わせの作業も重要です。
やはり、新市庁舎の整備や周辺の再整備、移転後の跡地活用などは、生活者・勤労者の観点や市の経済にも関わってくるので、1つ1つの課題を迅速に整理し、選択肢と市街地機能の集約化を市民へ確り伝え可視化する事で、興味・関心のない市民への新庁舎整備や街づくりや市政への市民参画にもつなげる呼び水として対策も必要だと考えます。
今後、中核市として新庁舎に求められる機能は「市民が集う場や周辺の歴史的建造物を活かせる施設」「国や県庁舎などと連携した複合的な機能」「災害時における防災連携拠点・避難所」という3つが挙げられると考えます。
これらはそれぞれ地域経済・コミュニティ・安全性という観点から重要であり、コンパクトシティ化を推進する上でも必要不可欠です。
またデジタル化が進む中では、「来庁する必要性」を減らすだけでなく、違う形での「来庁したくなる魅力」を高めることも大切です。
対面手続きが必要な方へ迅速かつ丁寧に対応することはもちろんですが、一般市民・観光客が普段使いできる普遍的な機能を設けたり、既存の歴史・文化施設や商業施設、自然公園等と連携したイベント等を開催したりすることで、「盛岡らしさ」を持続的に発信し、「健全な都市」としてグローバルレベルでも評価されることが重要です。
歴史ある盛岡市を今後も発展させていくためには、「新しい核」として機能する新庁舎が不可欠です。
私も引き続き見聞をし、市民と共に新たな歴史を創る「シン・盛岡市役所庁舎」考えていきたいです。
【特記事項】この投稿は、盛岡市の新市庁舎整備に関する事項を調査審議する【新市庁舎整備審議会の公募委員募集】への応募の際に提出した課題「盛岡市役所新市庁舎に関する意見」を再編集したものです。
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岩見 信吾 / IWAMI Shingo
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]
久しぶりに「社会貢献活動に関する」投稿をします。
最近の興味は「AIとの会話を成り立たせよう」と日々、試行錯誤な感じですが、「会話からまとめま」をなんとか言う事を効かせるコツを掴んだので、こんな感じのができてしまいました。
簡単に言うと、巷を騒がせているAIチャットボット「ChatGPT」先生と小職「岩見信吾」の「健全な特定非営利活動法人(NPO法人)の運営のポイント」についての会話をしたことをまとめてみました。というか…まとめてもらいました。
なんでかというと、岩手県内の中間支援をしているNPO法人(終わってしまった人たちの)組合「いわてNPO中間支援ネットワーク」は、人を簡単に裏切るのが習慣で、ガバナンスの欠如が顕著であのるで、ゆでガエルの方々へ「気づき」を与えてあげるためこの投稿を作成しました。反芻し、吸収してほしいです。
私は、なんと優し人なのでしょうか。
「厳しい人間」といわれますが、きちんと注意勧告はメッセージ・アプローチしているんですよね。それを無視する人がいるので、このような最終手段に出ているのです。
なにとぞ、ご理解の程よろしくお願いします。
さて本題、
「健全な特定非営利活動法人(NPO法人)の運営のポイント」
■財務管理
NPO法人は、寄付金や助成金、会費などを収入源として運営されます。
財務管理は重要なポイントであり、適切な予算策定、会計処理、監査、内部統制が必要です。
財務状況については、公開性が求められるため、透明性を確保することも大切です。
■組織運営
NPO法人は、ボランティアやスタッフ、会員などの人材によって支えられています。
組織運営においては、人材の確保や活用、ボランティアやスタッフの指導・育成、情報共有・連絡・相談などが必要です。
また、役員の適切な選任と責任ある役割分担も重要です。
■法務管理
NPO法人は、法的な枠組みの中で運営されるため、法務管理が求められます。
法的義務の遵守や紛争解決などに対応するために、法律家の支援やリスクマネジメントの視点を持ち合わせた体制が必要です。
■プログラム・活動運営
NPO法人は、その目的を達成するためのプログラム・活動を実施します。
プログラム・活動運営には、効果的な計画・実施・評価が必要です。
また、助成金や寄付金の提供者に対して、適切な報告・説明を行うことも求められます。
■マーケティング・コミュニケーション
NPO法人の活動を周知するために、マーケティング・コミュニケーションが必要です。
活動内容や実績を広く伝えることで、支援者の獲得や新たな提携先の開拓ができます。
これらのポイントを踏まえた健全なNPO法人の運営には、積極的な経営戦略や人材育成、システム化などが必要となります。
また、外部の専門家や相談機関との連携も重要です。
文責:
岩手NPOサポートチーム:岩見信吾 & ChatGPT 2023年3月20日
次回は、ドラッガーの非営利組織の経営を題材にして、ChatGPT先生とまとめようと思います。
お楽しみください!
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岩見 信吾 / IWAMI Shingo
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元副所長・管理者/魚ログ・三鉄ログ創設/ #盛岡星人 /産学民公連携協働,環境と地域ICT,地域DX,まちづくり,商品開発,災害復興。/日本経済新聞【地域情報化大賞 2008】日経MJ賞 受賞:三陸いわて産地魚市場の環境を意識した地域情報化/農林水産省ボランタリープランナー/岩手県宮古市(旧:新里村)出身、岩手県盛岡市在住 [詳細]